僕は、アトピーの症状を軽くするお掃除の方法を発信しています。
- アトピーの症状を軽くするお掃除って何?
- アトピーとお掃除って関係があるの?
と思われる方もいらっしゃると思います。
結論から言うと
日本皮膚学会が発表した<アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2018>にも環境改善の項目でダニ対策のためのおそうじの方法が記載されています。
しかし、ガイドラインの中には何をどれだけ行えばいいのか。
についての記載がありません。
もちろんお医者様も
という程度です。
当たり前ですが、家のお掃除の方法について詳しくはお医者様は指導することはありません。
※一部のお医者様は指導している方もいるそうです。
ネットやSNSで探してもなかなかお掃除の観点からアトピーを改善させる方法については書かれていません。
とても困っている人も多いと思います。
一方では、アトピーとお掃除の関係性について何もご存知でない方いらっしゃいます。
あまりアトピーの対策としておそうじを前面に押し出す方は少ない印象ですが。。
正しいお掃除によってアトピーの症状を軽くすることが出来ます!
だから
お掃除の会社に現役で勤めて<お掃除のプロ>としてお仕事をさせていただきながら<環境アレルギーアドバイザー>でもある私が総合的に考えた
自宅で出来る!アトピーの症状を抑えるお掃除の方法をお伝えします。
きっとあなたのお役に立てる内容です。
是非最後までお付き合い下さい。
僕の長女はアトピーです。
僕の話をさせて下さい。
僕の長女はアトピーです。
生後3ヶ月でアトピー性皮膚炎であると診断されました。
ここから僕たちの戦いは始まりました。
- 清潔にする
- 保湿をする
- 先生から出された薬を塗布する
この治療方針で長女の体をケアしながら日常を過ごして行きました。
しかし、一向に良くなりません。
初めは、ポツポツと出来る乳児湿疹の延長程度の感じだったのが。
生後6ヶ月の時には全身がただれる程に悪化しました。
特に頬の症状が悪く激しく痒がりました。
寝ている間も小さな手で顔を掻き毟ります。
頬が傷だらけになりました。
あまりにも掻き毟りが酷かったので手にミトンを付けて寝かせるようにしました。
しかし、ミトンも滲出液と血液でベタベタにすぐなりました。
この頃、長女の成長が止まりました。
成長曲線からはみ出てしまいました。
夜、痒くて眠れないから成長が止まったのか。
資質的に成長ができなかったのか。原因はわかりませんが。
私たちにとって初めての子どもだったので、僕と妻は本当にうろたえました。
セカンドオピニオンに次ぐセカンドオピニオン
成長も止まり。
症状も一向に良くなりません。
行き場のない不安を私たちはその担当のお医者様のせいにしました。
お医者様が信じられなくなり。
セカンドオピニオンに次ぐセカンドオピニオン。
結局どこの病院に行っても同じようなことを言われるだけでした。
セカンドオピニオンで受診したお医者様の中で、稀に診察をまともにしてくれない(様に感じる)お医者様がいた時などは、すごく嫌な感じでお医者様のことも責めたりもしました。
当時のことは反省してはいるのですが、度々お医者様たちとぶつかりあうこともありました。
- 薬も塗っている。
- 保湿もしている。
- 清潔にしている。
言われた通りにやっているのになんで全然良くならないんですか?
あなたにとってはただのひとりの患者だけど、私たちにとっては大切な娘なんです!
もっと真面目に診察してくれ!!
と怒鳴ったこともありました。
そんな風に僕が感情的に言葉を吐き捨てた報いでしょうが。
お医者様から
薬や診断は正しい!これで良くならないならあんたの家が不潔だからだ!
ぬいぐるみを全部捨てて、カーテンも全部外して、洋服も着せずに生活させるほかない!
と言われました。
すごくショックでした。
僕のお掃除が足りないんだ。
僕は、仕事上<お掃除のプロ>を名乗る機会も多いです。
何が、お掃除のプロだ。。
僕のお掃除が行き届いていないから、娘をこんなに辛い目に合わせているんだ。
と落ち込みました。
更に、
アトピーについて勉強を進めると<アトピーの素因は遺伝にある>ことも知りました。
自分のせいだ。
自分の遺伝で娘をここまで苦しめているんだ。
自分を責める日々でした。
甘美すぎる民間療法
こんな状態だったので、気持ちはかなり落ちていました。
- 娘の健康に対する不安
- 自分のせいで娘を苦しめているという想い
- お医者様への不信感
僕自身もかなり気待ちが落ちていたのですが、もっと大変だったのは妻です。
初めての子育てで普通でも不安が多いのに、そこにアトピーという大きな悩みを抱えていました。
妻も僕と同様、お医者様への不信感があったのでネットで<アトピーの治し方>を調べまくりました。
まず、目についたのが脱ステロイドでした。
ステロイドの副作用ばかりを謳うネット記事や民間療法の記事を読み漁ってしまいました。
僕も、民間療法の記事を読んだのですが。
民間療法は、患者にひたすら優しいです。
お医者様の診察と比べると、どこまでも親身になってくれる文体だし。
希望が湧くフレーズをたくさん投げかけてくれます。
そんな甘美なフレーズに心動かされて
脱ステロイド系の書籍を買い。
独学でガイドラインから離れる<脱ステロイド>を勝手に始めました。
脱ステロイドの地獄
ステロイドをやめました。
保湿もやめました。
当たり前ですが、長女の症状はかなり悪化しました。
今までで一番ひどくなりました。
本当に反省しています。
しかし、当時の私たちは脱ステロイドしかない!と思い込んでいました。
本当に反省しています。
この頃の話は、今でも妻とは全く会話に出て来ません。
娘の症状が更に悪化します。
脱ステロイド状態なので、たったの一時でも症状が収まることはありません。
買い物や外出するたびに娘の顔を見た知らないおばさんやおじさんがアトピーについてアドバイスをして来ます。
みんな善意からのアドバイスです。
- 温泉に行ったら?
- 海水に浸けたら?
- 〇〇を食べると治るよ。
しかし、私たちはもうそんなアドバイスも聞きたくありません。
アドバイスを受ける度に混乱します。
私たちの娘へのケアが行き届いていない。
と言われているような気にもなりさらに落ち込みます。
更に、娘の症状は悪化します。
妻はほとんど眠れていないようでした。
そんな中、ある日妻から
と提案されました。
それは、とてもとても高価な水でした。
完全に怪しいサイトです。
どこからどう見ても怪しいです。
私たちはそれほどまでに冷静な判断もできなくなるくらい追い込まれていました。
そこで、目が覚めました。
標準治療に戻そう。
脱ステロイドをやめてガイドラインの標準治療に専念するようにしました。
アトピー治療の3つの柱
ガイドラインにはアトピー性皮膚炎の治療方法は3つの柱で構成されています。
- 薬物治療
- 皮膚の生理学的異常に対する外用療法・スキンケア
- 悪化因子の検索と対策
引用:日本皮膚科学会ガイドライン アトピー性皮膚炎ガイドライン2018
すごく簡単に言うと
お薬とスキンケアの方法はお医者様も教えてくれますが。
お掃除のことを教えてくれる先生は多くはいません。
※個人的な感想です。
この環境整備にあたいするお掃除は、自分たちの力でなんとかしなければいけません。
何をどれだけやればいいかわからないのでとにかく狂ったようにお掃除しました。
お医者様から言われた言葉
薬や診断は正しい!これで良くならないならあんたの家が不潔だからだ!
ぬいぐるみを全部捨てて、カーテンも全部外して、洋服も着せずに生活させるほかない!
呪いのように頭の中で回りました。
とにかく綺麗にしなければ。
とは、思うものの何をどれだけ綺麗にすれば良いのか見当もつきませんでした。
アレルギーが起こる仕組みを知るとお掃除の大切さがわかる。
アトピーのアレルギー反応が起こる仕組みを勉強しました。
すごく簡単に言うと。。
- アレルゲンが体内に入る
- IgE抗体が作られマスト細胞に付着
- 再度アレルゲンが体内に入る
- アレルゲンが抗体と結合する
- マスト細胞が科学伝達物質を放出
- アレルギーが発症
そんなことに気づけました。
お掃除がアレルギーを抑えるという実証データ
そんな中悩んでいる中。
弊社の研究所からお掃除がアレルギーを抑えるといった旨の実証データが発表されました。
これは、小児喘息やアトピーの子どもがいるお家での検証実験です。
- 小児喘息やアトピーの子どもがいるお家の現状のハウスダスト量を調べます。
- がっつりお家をお掃除します。
- 再度お家のハウスダスト量が減ったのを確認します。
- この状態をキープできるように、日常清掃の方法をお家の方に教育します。
- この日常清掃によりハウスダストの量が低い状態(アレルギーが出にくい状態)を保てます。
この成果は、日本アレルギー学会学術大会などでも発表されました。
この実証データで僕は救われました。
②のがっつりお掃除の方法も知っています。
④の日常清掃の方法も知っています。
僕は、今まで漠然としていたお掃除の方法をマニュアル化することが出来ました。
このブログがあなたに伝えたいこと
このブログは、アトピーを楽にするお掃除の方法をお伝えします。
上記に記したように
を具体的にお伝えします。
お掃除のプロ × 環境アレルギーアドバイザー
の私が提案する方法です。
ネットにも載っていない。
アトピーの人の痛みがわかる。
そんなブログです。

※↑当サイトのメイン記事がこちらです。全て無料で公開しています。
そんなことを妄想します。
あなたのお役に立てると幸いです。
もし、このブログの情報が有益なものであれば是非拡散して下さい。
多くの同じ悩みを持っている人の心を軽くしてあげたいと思っています。
ちなみに、娘は寛解とまでは言えませんが、指先と首の後ろが調子が悪い時は少し痒がる程度まで落ち着いています。